郷土料理として伝わる「なす炒り」のレシピ

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郷土料理として伝わる「なす炒り」のレシピ

宮城県、山形県、栃木県の郷土料理「なす炒り」のレシピをご紹介します。

宮城、山形、栃木に伝わる郷土料理「なす炒り」のレシピ

「なす炒り」は、地方によって作り方が全く違います。
宮城県は、仙南亘理平野、船形山麓、山形県は、村山盆地、上杉藩郷土集落、栃木県は八溝山地にそれぞれ伝わる「なす炒り」のレシピをご紹介します。

宮城県仙南亘理平野の郷土料理「なす炒り」のレシピ

材料

なす 200グラム
ミョウガ 1個
南蛮 1/2個
エゴマ油 大さじ1
味噌(または醤油)大さじ1・1/2(醤油の場合大さじ1)

作り方

なすを短冊切りに切ります。

なす炒りレシピ1

まず、ヘタを切り落とします。

なす炒りレシピ2

半分に切ります。

なす炒りレシピ3

0.5センチくらいの厚さに切ります。

なす炒りレシピ4

更に棒状に切ります。

なす炒りレシピ5

ミョウガは、半分に切った後、

なす炒りレシピ6

薄切りします。

なす炒りレシピ7

とうがらし(甘とうがらしでもOK)は、種を取り除いて

なす炒りレシピ8

輪切りにします。

なす炒りレシピ9

じゅうねんの油(エゴマ油)で野菜(なす、ミョウガと南蛮)を炒め、(今回は、菜種油を使いました)

なす炒りレシピ10

味噌、または醤油を入れ、蓋をして火を弱火にして、蒸し煮にします。

なす炒りレシピ11

蓋がカタカタとしてきたら、蓋を取り、上下入れ換えます。

再び蓋をして、弱火で蒸し煮にします。

なす炒りレシピ12

野菜(なす)に火が通ったら、全体をかき混ぜます。

なす炒りレシピ13

出来上がり。

なす炒りレシピ14

宮城県船形山麓の郷土料理「なす炒り」のレシピ

材料

なす 250グラム
大葉 10枚
南蛮 半分
菜種油 大さじ1
味噌 大さじ1・1/2

作り方

ますは、太めの拍子木切りにして、水にさらし、軽く水を切って油で炒めます。
味噌の乗せて弱火で蒸し煮にして、なすに火が通ったら、大葉と南蛮を入れて混ぜ合わせます。

山形県村山盆地の郷土料理「なす炒り」のレシピ

材料

なす 250グラム

菜種油 大さじ1
味噌 大さじ1・1/2

作り方

なすは、小口切り(または、いちょう切り、または、乱切り)にします。
鍋に油を強いて、なすを炒め、味噌をなすの真ん中に乗せて、蓋をして蒸し煮にします。

なすがやわらかくなり、味噌が溶け出したら、なすと味噌を混ぜ合わせます。

山形県上杉藩郷土集落の郷土料理「なす炒り」のレシピ

材料

なす(日焼けして傷んだもの) 250グラム
菜種油 大さじ1
甘酒 20グラム
醤油 大さじ1

作り方

箸でなすの周りに穴を開けて、水にさらします。
鍋を熱していったん火を止めます。油と醤油、甘酒を入れて再び火にかけ、水気を切ったなすをいれ、中火で炒めます。

栃木県八溝山地の郷土料理「なす炒り」のレシピ

材料

なす 250グラム
醤油 大さじ1
甘酒 20グラム
菜種油 大さじ1

作り方

なすを輪切りにして、油で炒めます。
醤油と甘酒を加え、蓋をして弱火にして蒸し煮にします。
なすがやわらかくなったら、ざっくりと混ぜ合わせます。

その他の「なす炒り」

日本の食生活全集には紹介されていませんでしたが、宮城県の北部と岩手県でも「なす炒り」は夏の常備おかずです。

宮城県の北部、岩手県では、油麩を入れて、なすの水分を吸わせます。
具体的なレシピは

材料

なす 250グラム

ピーマン 200グラム
油麩 1/2本
ミョウガ 1個
醤油(または味噌)

作り方

なすを、短冊切りにします。
油麩は、0,8センチくらいの厚さに輪切りします。
ミョウガは、斜めに薄切りします。

鍋を熱して油麩となす、ミョウガを炒め、醤油(または味噌)を入れます。

鍋に蓋をして、火を弱火にして蒸し煮にします。

なすの水分が少ないようなら、水を足します。

なすがやわらかくなったら、混ぜ合わせてできあがりです。

油麩

油麩は、仙台麩とも呼ばれる、ごま油で揚げた麩です。

油があるので、料理にコクがでます。
乾物なので、比較的保存も効きます。ただし、やはり油が劣化する恐れがありますので、一般的な麩のように長期保存はできません。

全国的にも珍しい麩です。東北地方に旅行に行った際に購入してお試しになると、料理の幅も広がるかもしれません。

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