愛知県堀川端地方(現在の名古屋市中区)に伝わる「なすの丸煮」のレシピをご紹介します。
愛知県堀川端地方に伝わる「なすの丸煮」のレシピ
材料
なす(小ぶりのもの) 500グラム
醤油 大さじ2
作り方
小ぶりのなすを選び、一つずつヘタを切り落とします。
なすの皮に縦に6~7本くらい包丁で浅い線を入れます。
鍋に、なすを並べます。
醤油を加えて、フタをして、弱火でコトコト煮ます。
10~15分くらいして、鍋のフタがカタカタしてきたら、蓋を開けて、なすをひっくり返します。
再びフタをして弱火でコトコト5分ほど煮ます。
フタがカタカタしてきたら、火を止めてフタをかけたまましばらく置いて余熱で煮ます。
*注意
水を入れないので、火を強くしてしまうと、あっという間に焦げてしまいます。
もし、焦げてしまったら、鍋底から5ミリくらい水を足して、コトコト弱火で煮ます。
味
なす焼きやなすの炒め煮とは違う味で、丸ごとなすがゼリー状になって、口の中でとろけるような食感になります。
なす料理はあらゆる調理法に合う!
なすは、焼いても、揚げても、蒸しても、炒めても、煮ても、漬けてもおいしく出来上がります。
あらゆる調理方法に適応して、変幻自在に味や食感を換えて楽しむことができます。一年中食卓に上がっても飽きることのない野菜ですね。
昔は商家でも味噌や漬物などを作っていた
今回のレシピは、名古屋にある大きな商家に伝わっています。
味噌や漬物は農家で作っていた、というイメージがあったのですが、商家でも作っていました。
日本中のあらゆる家庭で、味噌と漬物は自前でこしらえていたようです。
日本人の食生活は、味噌・漬物などの発酵食品が生活とともにあったのです。