ゴーヤは、九州地方のほとんどの地域で食用として食されていました。
しかし、九州の中でも、ひとつの県だけは、なぜか、ゴーヤの料理は登場したしてきませんでした。
各地に伝わる、ゴーヤの食べ方と、ゴーヤ料理の紹介がなかった、九州地方のある県についてご紹介します。
各地に伝わる、ゴーヤの食べ方
主な地方に伝わる、ゴーヤの食べ方をご紹介します。
鹿児島
生食に醤油または酢醤油で
もぎたてのゴーヤからタネを出し、薄く切り、醤油か酢醤油をかけて食べる。
炒め料理に
にがこいは、炒めて食べる。
なすびや糸瓜と味噌炒めにしたり、豆腐と炒りあげるなどして食べる。
普段はにがこいだけで味噌炒めが多い。
にがこいを縦に切って種を出し、薄切りにしてサッと湯通しして苦味を抜く。固くしぼって油で炒め、味噌を加える。
豆腐を入れると子どもたちが喜ぶ。
焼いて醤油または鰹節醤油、酢醤油で
にがこいは、いぼいぼが黒くなるくらいに焼いて、種を出し、さくさく切って鰹節醤油をかける。焼きなすびと合わせると淡白な昼食となる。
丸ごと焼いて薄切りにしたものは、酢醤油をかけても独特の風味を醸し出す。
お茶受けに
薄切りにして、熱湯をかけてしぼったものは、苦味が和らぐのでお茶受けに。
薬として
にがごりは独特の苦味があるが胃の薬になると言われ夏には欠かせない。これを食べると食欲が出る。
沖縄
ごーやーの選び方
手で触れて、産毛が感じられるような若い身を選んで買う。大きすぎると種が入ってまずいから、中くらいの大きさが良い。
輪切りにして、味噌漬やすまし汁の実にしたり、んぷしー、酢味和えなど手をかけてよく食べる。
薬として
夏負けの薬なので、表面をすり下ろして汁を飲ませることもある。
夏バテを予防する滋養のつく食べ物としても貴重である。
炒め料理として
ゴーヤは中でも夏負けの薬として夏中、ちゃんぷるー、んぷしー、なまし、天ぷら、漬物などにして、三日とあけずに食べる。
にがうりは丸ごと水洗いをして、縦半分に切り、中の種とワタを出し、半月切りにする。鍋に油を入れ、豆腐を焦げ目がつくくらいに炒める。それににがうりを加えて混ぜ、塩味または味噌味にする。
生活の中での活用
にがうりは、昔、庭の日除けとして棚にならしていたが、その後、しだいに食用にされるようになる。主に炒め物にする。独特の苦味が、慣れるとかえって美味しく、なくてはならない野菜の一つである。
熊本
生活の中での活用
にがうりは、庭の隅に植え、夏の日差しを遮るのにも用いる。
にがごりは、家の前に竹を立てかけて植えると、葉が茂って西日を遮り、陰ができることと、食用となる実がなり、一挙両得で重宝する。
炒め料理として
にがうりは種を抜いて薄切りにし、水にさらし、なすびは乱切りにし、水につけてあく抜きをしておく。鍋に菜種油を熱してにがうりをよく炒め、なすびを入れて、さらに炒める。最後に味噌を水溶きで流し込んで仕上げる。仕上げに片栗粉の水溶きを入れる家もある
焼いて食べる
にがごりは、縦二つに割って種を取り、そのくぼみに油を塗って金網で焼く焼きにがごりにする。
漬物として
味噌漬けなどにもして食べる。
ゴーヤ料理のなかった県とは?
日本の食生活全集の九州地方は、ほとんどの県・地域でゴーヤ料理の紹介がありました。
しかし、ひとつの県だけ、ゴーヤ料理の紹介がありませんでした。
そのひとつの県とは、佐賀県です。
たまたま偶然なのか、それとも元々ゴーヤを食べる習慣がないのか、現在調査中です。
ゴーヤのレシピ
ゴーヤのレシピ集です。