滋賀県に伝わる郷土料理、「あんちゃら漬」またの名を「あんちゅう漬」のレシピをご紹介します。
滋賀県湖南地方の郷土料理「あんちゃら漬(あんちゅう漬)」のレシピ
材料
醤油 5合
水 5合
こうじ 一枚
塩切りなす
作り方
醤油と水を鍋に入れ煮ます。
人肌に冷ましてからこうじを入れて2~3日置きます。(漬け込み液)
塩切りなすを一口大に切って、水に一晩浸して塩抜きします。
更に重石をして水切りを十分します。
十分塩抜きしたなすを、漬け込み液に入れて、毎日かき回します。
1~2週間で浸かります。
からし漬け
こうじを入れるときにからしを溶いて入れてもよいですが、あんちゃら漬け食べるときに、辛子を溶いて入れる方が、からしのツンとした味がよく出て美味しい。
「あんちゅら漬(あんちゅう漬)」を仕込む時期
「あんちゅら漬(あんちゅう漬)」は、9~10月頃に漬け込みます。
「あんちゅら漬(あんちゅう漬)」に似ている漬物
あんちゅら漬(あんちゅう漬)は、「こうじ漬」や「ごはん漬」によく煮た漬物です。
塩切りなすの塩を十分出してから漬けると言う手間を考えたら、塩漬けせずに漬ける「こうじ漬」や「ごはん漬」の方が手軽で簡単にできます。
「こうじ漬」「ごはん漬」のレシピはこちらでご紹介しています。→
福岡県の郷土料理「あちゃら漬」は「あんちゅら漬」とは違う料理
福岡県の郷土料理、「あちゅら漬」は、名前が「あんちゃら漬」によく似ています。
名前が似ていても、中身は全っています。
福岡県の「あちゅら漬」は、『お盆に食べる料理で、こぶ、うり、ごぼう、水こんにゃくをゆでで三杯酢に漬け込んだもの』という記載が、「日本の食生活全集・福岡県」の志賀島地方の食の紹介にあります。
また、筑紫平野の食の紹介では、「あちゅら漬」のレシピとして次のような記載があります。
うりは、皮をむいて薄くきざみ、塩をしてしんなりさせる。
凍り豆腐、かんぴょうはもどして短冊に切る。酢、砂糖、またはざらめ、醤油、だしをたぎらせて三杯酢をつくり、その中に、うり、凍り豆腐、かんぴょう、花麩、結びこぶを入れ、ちょっとたぎらしてすぐ火を消す。
引用元:「日本の食生活全集・福岡県」より